トリプル バズーカ

2009/09/20                                          

“ The Triple Bazooka ”  「トリプル バズーカ 」    ve3cgc@hotmail.com   

 

バズーカ アンテナは低いSWR特性を広帯域に保てるアンテナとして、北米では多くのハムに使われ、良く知られています。 21MHz,15mバンドは日本では人気があり、その周波数帯域も21.000Mhzから21.450MHzと広く、良く使われているバンドです。 今のところ、カナダでは15mバンドはまだ本格的に開いておりませんので、賑わっていません。 コンディションが上がってきた時の準備の為と、手持ちの同軸ケーブルがあったので15mモノバンドのバズーカ ダイポールを作りました。 実験をかねて、バズーカを3本組み込んだアンテナ「トリプル バズーカ ダイポール」を自作し、21.00Mhzより21.450Mhzの帯域でSWR1.1から1.3 といい結果が出ました。 15m用は1年程前に作り、20098月に20m用を自作、この情報は両方とも私のこのブログのアルバム2009920日「トリプルバズーカ」に出していますので、見てください。 絵をクリックすると大きくなります。 20m用トリプル バズーカは英語のほうにあります。

 

バズーカ ダイポールの特徴:  帯域が普通のダイポールと比べ、広いこと。 バズーカ ダイポールでは11のバランは必要なし。 SWRは低く調整、設定できるので、パワーのロスが少ない。 基本的には、モノバンダーで、自作しやすいアンテナです。

 

設計条件:  同調周波数(デザイン周波数) f=21.050Mhz 

CW周波数で私が使う21.050としましたが、この周波数は各自、送信する周波数を選択して下さい。)  

      使用する同軸ケーブル   RG-8    短縮率V.F.=67% 

       

同軸ケーブルの短縮率:

まず、使用する同軸ケーブルの短縮率の確認から行います。 普通、67%と80%のものがあり、これを間違えると、全く変なアンテナが出来てしまうので、自分が使う同軸ケーブルの短縮率を確認し、知ることはとても大事です。 私はディップメーターを使いました。 手持ちのRG-8はすでに2m44cmに切ってありましたので、片側(一方の端)の芯線とあみ線とを半田でかりずけし、他方の芯線とあみ線をオープンにして、別に用意した細い銅線で接続し、2回巻き、か3回巻きのコイルをつくり、ディップメーターの発振コイルをこのコイルに通し、同調周波数をf=41Mhzと読み取りました。  

電気的長さ 1/2波長=2m44cm

物理的長さ (300 x 1/2 )/ f =150 / 41 =365cm

短縮率 V.F. = 2.44 / 3.65 = 0.668  これは約67

 

もし、ディップメーターがない時は、メーカー、型番をしっかり確認し、仕様書や規格表にある短縮率を使ってください。   短縮率を自分で確認する事が大切です。  私はこのステップを踏まずに、バズーカ アンテナをつくり、一度痛い失敗をしました。 使う同軸ケーブルの短縮率を確認する事はバズーカ アンテナを作るのに大事ですし、基本となり、欠かせません。

 

 

製作:  図1を参照してください。

1はこのブログのアルバム「triple bazooka」 2009920日にあり、図をクリックすると、大きくなります。 写真もありますので、参考にして下さい。

(ステップ1) 同軸ケーブル A と B は1本の同軸ケーブルで作り、間違っても真ん中から切り,切断し、決して2本にしないで下さい。 必ず、1本として工作してください。 これは、アンテナを設置した時の強度を確保する為です。  同軸ケーブル A と Bの電気的長さは、おのおの同じです。

 

同軸ケーブルA = 同軸ケーブルB =(300 x 1/4 ) x V.F. / f = (75 x 0.67) / 21.050

= 2m 39 cm 

工作しろを5cm とし、 2m 39 cm + 5cm = 2m 44cm 

今回私が使った同軸ケーブルRG-8は、実は、以前15mバンドのアンテナを作った時の残材だったのです Hi。  

同軸ケーブル A と B を1本と見て、その真ん中(中央の給電部にあたるところ)の外被だけ巾3cmをナイフで取り外し、あみ線を出し、中間をナイフで、今度はあみ線だけを切ります。 なかの芯線を包んでいるプラスチックの絶縁体に傷をつけないように、同軸ケーブルは二本に切断しないように注意深く作業します。

 

(ステップ2) 両端の銅線の長さの計算:  

ダイポール アンテナの全長= 1/2 波長 =(300 x 1/2) / f 

= 150 / 21.050 = 7m 12cm 

この長さには(ステップ1)の同軸ケーブル A と Bの長さが含まれているので、この分を除くと、7.12m-(2.39mx2)= 2m 34cm 

片方の銅線の長さ= 1/2 x 2.34m = 1m 17cm 

私が使った銅線はクリスマスの飾りに使う小さな電球を30個も40個もつるすのに使う被覆銅線(これも手元にあった残りの材料です)を使いました。  この銅線と同軸ケーブル A の芯線とあみ線をひとつにまとめ、半田付けします。同軸ケーブル B のほうも同様に仕上げます。両端の銅線の長さを調整し、SWRを低く追い込み、設定します。ここまで仕上げると、ダブル バズーカ アンテナとなります。 私は同軸ケーブル A と Bの真ん中の位置(給電点)で、両方のあみ線をSO-239コネクターのプラスとマイナスに接続し、パワーを3ワットに設定し、DAIWA SWR メーター CN-500SWRを計りました。 SWRは以下の通りでした。

 

周波数 Mhz             SWR (CN-500

21.003Mhz              1.1

21.050                1.1

21.100                1.1

21.150                1.0

21.200                1.0

21.250                1.0

21.300                1.0

21.350                1.0

21.400                1.0

21.448                1.0

 

このSWRの測定結果だけでも十分使えるアンテナと思いましたが、21.003mhz から21.100mhzでSWR 1.1をバズーカ マッチをもう1本入れて、 SWR1.0に出来ないか、実験することにしました。

(ステップ3) 私の過去の経験からバズーカ アンテナのSWRの低いフラットな部分は少なくとも約200KCくらいの巾はあります。 このケースでは f= 21.000 mhz として、もう1本バズーカ マッチをアンテナに組み入れることとしました。 (図1参照)

3本目の同軸ケーブル C の長さ= (300 x 1/4 )x V.F. / f 

=( 75 x 0.67) / 21.000239cm 

工作しろを5cmとし、 2.39m5cm= 2m 44cm

(ステップ4) 同軸ケーブル D はトランシーバーまで引き込むケーブルで、1/2波長の整数倍にします。  同軸ケーブル Cと同軸ケーブル Dの接続は C の芯線をDのあみ線に半田付けし、Cのあみ線をDの芯線に半田付けし、電気テープで巻き、接触しないようにします。

 

そしてアンテナを地上高約5メーター 逆Vに張り、SWRを計測しました。 21.003mhz から21.100mhzでSWR計(CN-500)で1.0となり、3本目のバズーカの効果が現れているのがわかると思います。  私は更に、MFJ-259Bアンテナ アナライザーで細かく測りました。 結果は下記の通りです。

 

 

周波数 Mhz       SWR (CN-500)      SWR (MFJ-259B

21.003Mhz              1.0                             1.2

21.050                1.0                             1.1

21.100                1.0                             1.1

21.150                1.0                             1.1

21.200                1.0                             1.1

21.250                1.0                             1.1

21.300                1.0                             1.2

21.350                1.0                             1.2

21.400                1.0                             1.3

21.448                1.0                             1.3

 

防水処理: アンテナが出来上がり、外へ取り付ける前に、半田付けしたところは防水処理をして下さい。 私は建材店から買ってきた防水用のコーキング材を使いました。

 

設置:

ダイポールアンテナとして、空中に張ってください。 私は設置場所の関係で、逆Vとし、パイプで支え、地上高は約5mとして張りました。 両端は釣り糸(プラスティックの絶縁体)を約3メートルつなぎ、地上から約1.8メートルの塀に括り付けました。

 

テスト:

15mバンドは少し開け、テストQSOも出来ました。

YV1NX  Oct.22,2008     PWR 20wで受けたRST 319

CS9HA  Oct.26,2008     PWR5wで受けたRST 599

E51QQZ Oct.26,2008     PWR50wで受けたRST 559

V2BK   Oct.27,2008     PWR5wで受けたRST 599

EF8K   Oct.30,2008     PWR50wで受けたRST 599

TO4X   Oct.30,2008     PWR90wで受けたRST 599

ZY7AC  Oct.30,2008     PWR50wで受けたRST 599

8PHA   Oct.30,2008     PWR20wで受けたRST 599

6V7N   Oct.30,2008     PWR100wで受けたRST 599

ZS1EL  Oct.30,2008     PWR100wで受けたRST 599

KP2M   Oct.30,2008     PWR100wで受けたRST 599

DXも良く飛んでいます HI

 

他バンドへの応用:

バズーカ アンテナは基本的にモノバンダーでHF帯からVHF, UHFにも使えます。 例えば、他のバンド、80mバンドや40mバンドに、このトリプル バズーカ アンテナを応用する事も出来るはずです。 私は次の機会にこれらに挑戦するつもりです。 もし、皆さんの中でこれらに挑戦された方は、その結果や性能について、是非メールをください。 

アドレスは: ve3cgc@hotmail.com     Hiro Hayashi

ハッピー DX !!!       73.

 

ひろ はやし   VE3CGC      ve3cgc@hotmail.com

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